高校生物
5分でわかる!バイオテクノロジーの問題点③
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この動画の要点まとめ
ポイント
バイオテクノロジーの問題点③
これでわかる!
ポイントの解説授業
遺伝子情報の検査によって生じる問題
3つ目の問題点は、遺伝子情報への影響です。
PCR法や電気泳動法のようなバイオテクノロジーによって、遺伝子情報をある程度簡便に調べることができるようになりました。
たとえば、次の図を見てください。
これは電気泳動法によって、ゲルに現れたバンドの写真です。
遺伝子情報からは、現在抱えている病気や将来発症する可能性がある病気を調べることができます。
これは病気の予防をする上ではとても役に立ちそうですね。
しかし、その遺伝子情報が漏洩してしまったら大変です。
例えば、遺伝子検査によって将来重い病気を発症する可能性があることが判明したヒトがいるとしましょう。
そのヒトの遺伝子情報が、会社や学校などに伝わってしまったらどうなるでしょうか?
まだ病気が発症していなかったとしても、就職や入学を断られたりするかもしれません。
遺伝子情報は、立派な個人情報です。
よってバイオテクノロジーの活用は、プライバシー保護の問題につながります。
また、遺伝情報に基づいた差別も起こりかねません。
バイオテクノロジーは私たちの生活を向上させる便利なものですが、一方で様々な問題も抱えていることを覚えておきましょう。
バイオテクノロジーには、3つの問題点があります。
今回は、3つ目の問題点を見ていきましょう。