5分でわかる!無性生殖

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この動画の要点まとめ
ポイント
分裂⇒体細胞分裂で同じ大きさの新個体が生じる

1つ目の無性生殖は、分裂です。
分裂は、体細胞分裂によって同じ大きさの新個体が生じる生殖です。
同じ大きさの新個体が生じるということがポイントです。

分裂の中にもいくつかの分類がありますが、一般的なものは二分裂です。
次の図を見てください。


二分裂は、ゾウリムシなどに見られる分裂です。
ゾウリムシの二分裂は、縦に切れ込みが入って分かれ、同じ大きさの新個体が2つ生じます。

もう一つの分裂は多分裂です。
次の図を見てください。


多分裂は、マラリア原虫などに見られる分裂です。
マラリア原虫は、マラリアという感染症を引き起こす原生生物です。

マラリア原虫はまず、赤血球に入り込みます。
すると赤血球の中でマラリア原虫が増えていくのです。
このとき、同じ大きさの新個体が複数生じます。
マラリアは、マラリア原虫が赤血球中で次々と増殖するために重篤な症状をもたらすのです。
出芽⇒小さな個体が出現して分離し新個体へ

2つ目の無性生殖は、出芽です。
出芽は、生物から小さな個体が出現して分離し、新個体となる生殖です。
次の図を見てください。


出芽は、ヒドラなどに見られる無性生殖です。
ヒドラは、熱帯魚を飼っている水槽のガラスに生えることがあります。

もとのヒドラから芽が生えるようにして生じた個体が、やがて分離して新個体となるのです。
栄養生殖⇒体の栄養器官が分離して新個体へ

3つ目の無性生殖は、栄養生殖です。
栄養生殖は、体の栄養器官が分離して新個体となる生殖です。
次の図を見てください。


栄養生殖は、サツマイモやジャガイモに見られる無性生殖です。
サツマイモやジャガイモの一部を切り取って植えると、そこから新たな個体が成長します。

私たちが普段食べているサツマイモは、塊根という根の部分です。
また、普段食べられているジャガイモは、塊茎という茎の部分です。
根や茎のような体の一部を植えることで、新個体を作ることができるのですね。

出芽と栄養生殖の違いに注意しましょう。
出芽は、生物から小さい個体が生えてやがて新個体になります。
それに対して、栄養生殖では、生物の一部がやがて新個体になります。
無性生殖ではクローン個体が生じる

3種類の無性生殖に共通しているのは、遺伝的な性質が全く同じ新個体ができるということです。
遺伝的な性質がもとと全く同じ個体を、クローン個体といいます。
無性生殖は、クローン個体が生じる生殖なのです。

また、無性生殖は分裂スピードが速いことも特徴です。
有性生殖は、雄と雌が出会わないと起こらない生殖です。
しかし無性生殖は、自身のペースででどんどん生殖を行うことができます。

無性生殖の種類と特徴をおさえておきましょう。


生殖のうち、無性生殖について見ていきます。
無性生殖は、配偶子形成を伴わない生殖でした。
無性生殖は、3種類に分けることができます。