5分でわかる!性染色体と性別

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この動画の要点まとめ
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生物の性別を決定するのは性染色体です。
生物は、父親と母親から1本ずつ受け継いだ性染色体の組合わせによって性別が決定するのです。

性染色体の組合せと性別の関係について見ていきましょう。
性染色体の組合せは、大きく2つに分けられます。
雄ヘテロ型と雌ヘテロ型です。
雄ヘテロ型⇒異なる性染色体を有する個体が雄になる

まずは雄ヘテロ型に注目します。
次の図を見てください。


異なる染色体を有する個体が雄になるタイプを、雄ヘテロ型といいます。
2本の相同染色体の遺伝子座において異なる対立遺伝子を有する状態を、ヘテロといいましたね。


雄ヘテロ型は2つに分けられます。
1つ目は、XY型です。
X染色体とY染色体をもつ場合、その個体は雄になります。
一方、2つのX染色体をもつ場合、その個体は雌になります。
このような性質をもつ生物としては、ヒトやショウジョウバエがあげられます。

遺伝子の実験でショウジョウバエがよく使われます。
これは、ヒトと同じ性染色体の組合せをもっているからなのです。


2つ目は、XO型です。
Oというアルファベットは、性染色体がない状態を表します。
X染色体のみをもつ場合、その個体は雄になります。
一方、2つのX染色体をもつ場合、その個体は雌になります。
このような性質をもつ生物としては、トンボやバッタがあげられます。
雌ヘテロ型⇒異なる性染色体を有する個体が雌になる

次に、雌ヘテロ型に注目します。
次の図を見てください。


異なる染色体を有する個体が雌になるタイプを、雌ヘテロ型といいます。

雌ヘテロ型は2つに分けられます。
1つ目は、ZW型です。
Z染色体とW染色体をもつ場合、その個体は雌になります。
一方、2つのZ染色体をもつ場合、その個体は雄になります。
このような性質をもつ生物としては、ニワトリやカイコガがあげられます。


2つ目は、ZO型です。
Z染色体のみをもつ場合、その個体は雌になります。
一方、2つのZ染色体をもつ場合、その個体は雄になります。
このような性質をもつ生物としては、ミノガがあげられます。

以上のように、雄ヘテロ型と雌ヘテロ型のそれぞれ4種類を覚えておきましょう。


今回は、性の決定様式について見ていきます。