5分でわかる!組換え価の計算
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この動画の要点まとめ
ポイント
配偶子の遺伝子型の比を考える
組換え価は、全配偶子の中で組換え遺伝子をもつ配偶子の割合をパーセント表記した値でした。
今回は、1つの細胞を例にとって組換え価を計算します。
次の図を見てください。
これは、遺伝子AとB、aとbがそれぞれ連鎖した染色体をもつ細胞です。
今回の例では、この細胞を10個用意し、そのうち8個が乗換えを起こさず、2個は乗換えを起こすと仮定します。
図の上に描かれた乗換えが起こらない細胞から形成される配偶子はどのようなものでしょうか?
次の図を見てください。
4つの配偶子が形成されていますね。
配偶子の遺伝子型は、ABとabが2つずつです。
次に、図の下に描かれた乗換えが起こる細胞から形成される配偶子を見てみましょう。
この細胞は、相同染色体の対合面で乗換えが起こっていますね。
4つの配偶子が形成されていますね。
配偶子の遺伝子型は、AB、Ab、aB、abが1つずつです。
もとの細胞はもっていなかったAbやaBという組換え遺伝子が作られていますね。
今回の例では、10個の細胞のうち8個は乗換えを起こさず、2個は乗換えを起こしました。
よって、それぞれの配偶子の個数は下の図のようになります。
図では、乗換えを起こさない細胞から形成された配偶子の数がそれぞれ8倍されていますね。
また、乗換えを起こす細胞から形成された配偶子の数はそれぞれ2倍されています。
これらを合成すると、配偶子の遺伝子型の比は、AB:Ab:aB:ab=18:2:2:18となります。
(組換え遺伝子をもつ配偶子数)÷(配偶子の総数)×100
組換え価は、全配偶子の中で組換え遺伝子をもつ配偶子の割合をパーセント表記した値でした。
よって、組換え遺伝子をもつ配偶子の数を配偶子の総数で割り、100をかけることで求められます。
今回の例では、配偶子の総数は18+2+2+18=40です。
乗換えによって、AbやaBといった組換え遺伝子が作られましたね。
組換え遺伝子をもつ配偶子の数は、2+2=4です。
よって組換え価は、4÷40×100= 10% となります。
組換え遺伝子をもつ配偶子はどれなのかを意識しながら組換え価の計算ができるようにしましょう。
組換え価の計算方法を見ていきましょう。