5分でわかる!精子ができるまで
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この動画の要点まとめ
ポイント
始原生殖細胞⇒精原細胞⇒一次精母細胞
ヒトの精子形成のプロセスは、男の子が誕生する前からその体内で始まっています。
次の図を見てください。
精子の一番最初のもとになる細胞を、始原生殖細胞といいます。
始原生殖細胞の時点では、まだ精子になるか卵になるかが決まっていません。
胎児の体内にある始原生殖細胞はまず、将来精巣となる場所へ移動します。
将来精巣となる場所からは、男性ホルモンが放出されています。
始原生殖細胞は、男性ホルモンにさらされると分化を起こして精原細胞になります。
このときに初めて、この細胞が将来精子になることが確定するのです。
次に、精原細胞が体細胞分裂によって増えます。
体細胞分裂は、クローンを作る分裂でしたね。
よって、全く同じ精原細胞がたくさん作られることになります。
男の子は、精巣に精原細胞が十分たまった状態で誕生します。
生まれたばかりの男の子の中に精子はまだなく、精原細胞という状態で存在しているわけですね。
男の子は、11歳頃から思春期を迎えます。
思春期には第二次性徴が始まり、再び男性ホルモンが多く放出されます。
精原細胞が男性ホルモンにさらされると、成長して一次精母細胞になります。
一次精母細胞⇒二次精母細胞⇒精細胞⇒精子
配偶子形成のための減数分裂は、一次精母細胞の状態でスタートします。
図で、黒枠で囲まれている部分は減数分裂のプロセスを表しています。
一次精母細胞が第一分裂を経ると、二次精母細胞になります。
細胞の数が、1つから2つになっていますね。
さらに第二分裂を経ると、二次精母細胞は精細胞になります。
精細胞はまだ運動性をもっていません。
第二分裂終了後すぐに精子が形成されるわけではないということですね。
精細胞は変態によって形が変わり、精子になります。
細胞の数が変わるわけではなく、形が変わるだけなので注意しましょう。
一次精母細胞が2回分裂して4つの精細胞
最後にポイントを確認しておきます。
一次精母細胞が2回分裂して、4つの精細胞ができることになります。
また、配偶子は減数分裂によってできるため、染色体の数が2nからnになるタイミングがあります。
そのタイミングは、精子の場合、第一分裂によって一次精母細胞から二次精母細胞へ変化するときです。
精子形成のポイントを押さえておきましょう。
ヒトの精子形成のプロセスを見ていきましょう。