5分で解ける!生殖(テスト1、第1問)に関する問題
- 問題
- 問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
解説
父由来と母由来の染色体から1本ずつ選び配偶子形成
問題文に「遺伝子の組換えは生じない」とありますね。
組換えが起こると、その確率を考えたりする必要があって大変でした。
今回は、難しく考えずに、染色体の組合せから考えてみましょう。
最初に注目するのは、「2n=10」 というところです。
みなさんは、この意味がわかりますか?
2n=10とは、10本の染色体をもつことを意味します。
父親と母親から5本ずつ染色体を受け継いでいる(n=5)ので、合計で10本の染色体をもつのですね。
配偶子形成は、減数分裂を経て行われました。
減数分裂が始まると、父由来の染色体と母由来の染色体が1本ずつ組になります。
今回の場合、染色体の組は5組あります。
そして、それぞれの組から父由来の染色体か母由来の染色体が選ばれて新しい細胞へ取り込まれるのです。
よって、形成される配偶子の種類は、2×2×2×2×2=32種類です。
組換え価は染色体上の相対的な距離と一致
この問題は、組換え価に関連する問題です。
組換え価とは、「全配偶子中の組替え遺伝子をもつ配偶子の占める割合」のことでしたね。
そして、連鎖している遺伝子間の組換え価は、染色体上の遺伝子間の相対的な距離と一致します。
組換え価が大きくなるほど、染色体上での2つの遺伝子の距離は長くなるわけです。
今回の問題では、A-B間の組換え価が25%と最も大きくなっています。
よって、染色体上での距離が最も長いということですね。
Cの遺伝子は染色体上のどこに位置するのでしょうか。
次の図を見てください。
図では、すでにAとBの位置が書き込まれていますね。
A-C間の組換え価は15%、B-C間の組換え価は10%です。
よって、CはA-B間を15:10に分ける位置に存在します。
答えは、ウです。
このように、異なる3つの遺伝子の間の組換え価を求めるような交雑を、三点交雑といいましたね。
三点交雑のような方法を利用することで、染色体地図がつくられていたことも覚えておきましょう。
この問題は、形成される配偶子の種類を答えるものです。