5分で解ける!卵と卵割に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
卵の分類と卵割の特徴をおさえよう
等黄卵である生物は、④のウニです。
ウニはヒトと同じ卵であるため、ヒトの初期発生のモデル動物としてよく使われます。
心黄卵は、昆虫類や甲殻類に見られる卵です。
また、卵黄の量が多く、卵の中央部に偏って分布していることが特徴でした。
心黄卵である生物は、③のショウジョウバエです。
ちなみに、その他にも、端黄卵という卵がありましたね。
端黄卵は、弱端黄卵と強端黄卵に分けられました。
弱端黄卵である生物は、カエルなどの両生類です。
強端黄卵である生物は、ニワトリなどの鳥類、は虫類、魚類です。
卵割は、発生の初期で見られる受精卵の体細胞分裂です。
卵割には、通常の体細胞分裂に見られない特徴が3つあります。
卵割の3つの特徴は、卵割にG1期とG2期がないことに由来します。
特にG1期は、分裂した細胞がもとの大きさにまで成長する時期でした。
卵割の1つ目の特徴は、分裂速度が速い(細胞周期が短い) ということです。
卵割にはG1期とG2期がないため、通常の体細胞分裂と比べてM期が終了するまでにかかる時間が短くなります。
2つ目の特徴は、細胞が成長しないということです。
卵割にはG1期がないため、分裂が起こったあとも細胞の大きさは変わることなく再び分裂が起こります。
卵割が起こるごとに細胞1つの大きさが徐々に小さくなるということですね。
3つ目は、同調分裂をするということです。
細胞周期の長さの違いは、各細胞のG1期の長さの違いから生じます。
また、S期とM期にかかる時間はどの細胞も共通しているという特徴があります。
卵割にはG1期とG2期がないため、どれだけ卵割が進んだとしても、卵のすべての細胞が同調しているように同じタイミングでS期とM期を迎えるのです。
グラフの縦軸は細胞あたりのDNA量、横軸は時間を表しています。
卵割にはG1期とG2期がなく、S期とM期だけが繰り返されるという特徴がありました。
グラフを1つずつ確認していきましょう。
アのグラフは、DNA量が増えない期間を経てからDNA量が倍増します。
DNA量が増えない期間はG1期です。
また、分裂が起こった後に再びG1期を迎えていますね。
よって、これは通常の体細胞分裂のグラフです。
イのグラフも、DNA量が増えない期間を経てからDNA量が倍増します。
DNA量が増えない期間はG1期です。
また、DNA量が2回続けて半減する期間があります。
最終的なDNA量は、G1期のDNA量の半分になっていますね。
よって、これは減数分裂のグラフです。
ウのグラフにはG1期がなく、すぐにDNA量が倍増しています。
また分裂によってDNA量が半減すると、再びすぐにDNA量が倍増していますね。
グラフからG1期がないことが明らかで、細胞周期も短いことが特徴です。
よって、これが卵割のグラフです。
答えはウです。
卵は、卵に含まれる卵黄の量と分布によって分類されます。
等黄卵は、ヒトのようなほ乳類に見られる卵です。
また、卵黄の量が少なく、卵全体に分布していることが特徴でした。