5分でわかる!受精卵~16細胞期胚
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この動画の要点まとめ
ポイント
第三卵割までは、経割⇒経割⇒緯割
次の図を見てください。
これはウニの受精卵です。
図では、卵のまわりが受精膜でおおわれている様子が描かれていますね。
受精卵の体細胞分裂を、特に卵割といいました。
多細胞生物の発生における初期段階の個体を、胚といいます。
ちなみに、この段階では、細胞の数に応じて、「○細胞期」という名前がついています。
○の数が増えるほど、細胞の数が増え、発生の段階が進んでいくわけです。
まず、第一卵割を終えた胚を見てみましょう。
次の図を見てください。
図の一番右の2細胞期胚に注目してください。
縦に割れ目が入り、細胞が2つできています。
第一卵割では、卵が動物極と植物極を結んだ縦の線で割れていました。
地球儀では、北極と南極を結んだ線を経線といいますね。
経線に由来して、このような卵割を経割といいます。
また、第一卵割は2つの同じ大きさの割球ができる等割であることもポイントです。
次に、第二卵割を終えた胚を見てみましょう。
図の一番右の4細胞期胚に注目してください。
再び経割が起こり、細胞が4つできていますね。
ここでも等割が起こり、4つの同じ大きさの割球ができています。
続けて、第三卵割を終えた胚を見てみましょう。
図の一番右の8細胞期胚に注目してください。
第一卵割と第二卵割では経割が起こっていました。
しかし、今回は、横に割れ目が入っています。
地球儀では、赤道に平行な線を緯線といいますね。
緯線に由来して、このような卵割を緯割といいます。
第四卵割⇒動物極側の経割+植物極側の緯割
最後に、第四卵割を終えた胚を見てみましょう。
この卵割の様子がポイントです。
図の一番右の16細胞期胚に注目してください。
第四卵割では、動物極側と植物極側で異なる卵割が起こっています。
動物極側では経割が起こり、4つあった割球から8つの割球ができています。
ここでは等割が起こっており、8つの割球の大きさはすべて同じです。
植物極側では緯割が起こり、4つあった割球から8つの割球ができています。
緯割が起こっている場所に注目してください。
とても植物極に近いところで緯割が起こっているのが分かりますか?
この緯割によって、植物極近くに4つの小さな割球と、赤道面近くに4つの大きな割球ができます。
植物極側で起こる緯割は不等割であるということですね。
第四卵割によって生じたそれぞれの割球には名前が付いています。
次の図を見てください。
動物極側の8つの割球を、中割球といいます。
植物極側は、植物極近くの4つの小さな割球を小割球、赤道面近くの4つの大きな割球を大割球といいます。
それぞれの割球の大きさと個数をおさえておきましょう。
ウニの発生過程について見ていきましょう。
今回は、受精卵から16細胞期胚になるまでに注目します。