高校生物
5分で解ける!動物の発生(テスト1、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
先体突起にバインディンが発現
精子とゼリー層が合体する前に、精子の頭部に位置する先体には先体突起という突起が生じます。
このとき、先体突起にバインディンというタンパク質が発現するのです。
バインディンの発現によって、精子は卵のゼリー層と合体することができます。
ナトリウムイオンの流入で受精波が発生
受精波は、多精拒否のシステムの1つです。
1匹の精子が卵に侵入すると、卵の全域に電流が流れて他の精子の侵入を防ぎます。
受精波は、卵の外側に存在しているナトリウムイオンが精子の侵入とともに卵内へ流入することで生じます。
精子侵入点のあたりがプラスの電荷を帯びることで、卵の全域へ放射状に電流が流れていくのです。
受精波が発生したあとは、卵のまわりに受精膜が形成されます。
受精膜の形成をもって多精拒否が完成するのです。
受精卵の4つの種類
卵は、卵に含まれる卵黄の量とその分布によって4つに分類されます。
等黄卵は、卵黄の量が少なく、卵全体に分布していることが特徴です。
等黄卵である生物は、ヒトのようなほ乳類とウニです。
よって答えは、アのクジラです。
端黄卵は、卵黄が植物極側に偏って分布していることが特徴です。
端黄卵である生物は、魚類、両生類、は虫類、鳥類です。
よって答えは、ウのマグロです。
心黄卵は、卵黄の量が多く、卵の中心部に分布していることが特徴です。
心黄卵である生物は、昆虫類や甲殻類です。
よって答えは、イのゴキブリです。
先体反応とは、卵をおおうゼリー層に含まれる成分と精子の反応です。
先体反応が起こることで、同種の卵と精子は合体することができます。