5分で解ける!動物の発生(テスト1、第2問)に関する問題
- 問題
- 問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
解説
受精膜が破られて陥入が起こる
最初に注目するのは、胚がふ化をしているかどうかです。
ふ化とは、胚が受精膜を破って外に出る現象です。
BとDはまわりを受精膜でおおわれているのに対し、AとCには受精膜がありません。
BとDはふ化が起こる前の胚、AとCはふ化が起こった後の胚だということですね。
BとDを比べてみましょう。
胚は卵割という体細胞分裂を繰り返し、発生が進むごとに細胞1つの大きさが徐々に小さくなっていきました。
BよりもDのほうが細胞1つの大きさが小さいですね。
よって、Dのほうがより発生が進んでいることが分かります。
AとCを比べてみましょう。
大きな違いは、Cは外層の細胞の一部が内側にへこんでいることです。
この現象を陥入といいました。
陥入は発生が進むことで起こる現象なので、Cのほうがより発生が進んでいることが分かります。
よって発生の順は、B→D→A→Cです。
胚に受精膜があるか、陥入が起こっているかを見極めることがポイントです。
陥入前は胞胚期、陥入後は原腸胚期
図中のAとCの発生時期を何というか答える問題です。
AとCの大きな違いは、陥入が起こる前か後かでした。
Aの内側には塊のようなものが描かれていますね。
これは一次間充織といい、陥入を引き起こす細胞です。
このように陥入が起きる直前の発生時期は、胞胚期です。
Cは陥入が起こり、外層の細胞の一部が内側に取り込まれています。
陥入によって胚の表面には穴があき、その奥には隙間が生じます。
この隙間は将来腸のような消化管になる部分です。
このような発生時期は、原腸胚期です。
陥入によってあいた穴は原口、生じた隙間は原腸
Cは原腸胚です。
アとイはどちらも陥入によって生じる部分です。
アは、陥入によってできた隙間で、将来腸になる部分でした。
これを原腸といいます。
イは、陥入によって胚の表面にあいた穴で、将来肛門になる部分です。
これを原口といいます。
A~Dを、発生の順序に並べましょう。