高校生物
5分で解ける!動物の発生(テスト1、第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
神経系のもとになる背側の構造物が変形
AとBとCを比べてみましょう。
図は胚の断面で、上が背側、下が腹側を示しています。
背側にある色の濃い構造物の形状が、それぞれの胚で異なっていますね。
この構造物に注目しましょう。
これは、神経板から神経管に変化して、やがて神経系になる部分です。
最初は平べったい構造ですが、次第に丸みを帯び、最後は管状になるのでしたね。
よって発生の順は、D→B→C→Aです。
神経板が脊索の作用を受けて神経管へ
カエルの胚は、B→C→Aの順で発生しました。
アは、神経系のもとになる管状の組織です。
これを神経管といいます。
神経管は将来、脳や脊髄になります。
イは、神経管のもとになる平べったい形状の組織です。
これを神経板といいます。
ウは、AとBとCのすべての胚で観察されますね。
これは原口背唇部が変化してできた棒状の組織です。
また、神経板へ作用して神経管を形成する働きをしています。
これを脊索といいます。
ちなみに、脊索は神経管が形成されたあとに退化し、カエルの成体には見られないことが特徴です。
神経管形成以降は尾芽胚
ふ化とは、胚が受精膜を破って外に出る現象です。
ふ化をするためには、胚が運動性をもつ必要があります。
ウニの場合は胚に繊毛が生えることで泳げるようになり、ふ化が起こりました。
カエルの場合は筋肉が発達することで運動性をもつようになり、ふ化が起こるのです。
カエルの胚の中で筋肉が分化するのは、神経管が完成したあとです。
よって答えは、Aです。
そして、神経管が形成されたあとの胚は、尾芽胚と呼ばれます。
図のA~Dを、発生過程の順に並べる問題です。
発生が進むと、胚の構造はより複雑になっていきました。
Dの構造はとても単純なので、他の3つの胚に比べてまだ発生が進んでいない状態です。