高校生物
5分でわかる!ホメオティック突然変異
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この動画の要点まとめ
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ホメオティック突然変異
これでわかる!
ポイントの解説授業
完璧な器官が別の部位に形成される
ホメオティック遺伝子は、8種類の遺伝子からなっていました。
これらの遺伝子の発現の組合せによって成体の形態や器官が決定されるのです。
しかし、ホメオティック遺伝子に異常が起きる場合があります。
特に、ホメオティック遺伝子が通常と異なる組合せで発現した場合、完璧な器官が全く別の部位に形成されることがあります。
このことをホメオティック突然変異といい、それによって生じる個体をホメオティック突然変異体といいます。
次の図を見てください。
これは、ショウジョウバエの突然変異体です。
左の図では、触角が生えるべき部位に完璧な脚が生えています。
頭部に異常があるということですね。
頭部から胸部にかけての構造を決定するホメオティック遺伝子は、アンテナペディア複合体でした。
そのため、このような個体を、アンテナペディア突然変異体といいます。
右の図では、腹部から翅が出現しています。
胸部から尾部にかけての構造を決定するホメオティック遺伝子はバイソラックス複合体でした。
胸部から尾部にかけて変異が生じている個体を、バイソラックス突然変異体といいます。
通常の突然変異では、手が生えるべき部位に生えなかったり、形状が変わった手が生えたりします。
しかし、ホメオティック突然変異は、完璧な器官が全く別の部位に形成されることが特徴です。
ホメオティック突然変異は、ホメオティック遺伝子の発現の組合せが何らかの原因で変異したことに由来することをおさえておきましょう。
ホメオティック突然変異について見ていきましょう。