5分で解ける!動物の発生(テスト2、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
ビコイド遺伝子が局在する方向が頭に
ビコイド遺伝子は、胚の前後軸の決定にかかわる母性遺伝子です。
ビコイド遺伝子のmRNAが局在するほうが頭になります。
よって答えは、〇です。
ちなみに、胚の尾部を決定するの母性遺伝子はナノス遺伝子です。
ビコイド遺伝子が局在する位置の反対側には、ナノス遺伝子が局在しているのでしたね。
胚の大まかな領域を決定するギャップ遺伝子
胚の体軸が決定したあと、胚の中はいくつかの体節に分けられます。
体節を形成する3種類の遺伝子を総称して分節遺伝子といいます。
ギャップ遺伝子は、1番最初に胚に作用する分節遺伝子です。
ギャップ遺伝子は、胚の大まかな領域を決定することが特徴です。
よって答えは、×です。
胚に14の体節を形成する分節遺伝子は、セグメントポラリティー遺伝子でしたよね。
ホメオティック遺伝子群⇒各体節の最終的な分化を決定
胚はセグメントポラリティー遺伝子によって14の体節に区分されます。
次に、母性遺伝子と分節遺伝子の濃度や状態に基づき、各体節でホメオティック遺伝子群が発現します。
ホメオティック遺伝子群は、各体節の最終的な組織や器官への分化を決定する遺伝子群です。
よって答えは、〇です。
頭部から胸部に変異⇒アンテナペディア突然変異体
ホメオティック遺伝子は8つの遺伝子の組合せによって構成されていることが特徴でした。
ホメオティック突然変異体は、8種類のホメオティック遺伝子が通常と異なる組合せで発現することで生じる個体です。
ホメオティック突然変異体の特徴は、完璧な器官が全く別の部位に形成されることです。
触角に位置する部分に足が形成されるのは、頭部から胸部にかけての構造の変異です。
頭部から胸部にかけての構造を決定するホメオティック遺伝子を、アンテナペディア複合体といいました。
この部分に変異が生じたホメオティック突然変異体を、アンテナペディア突然変異体といいます。
よって答えは、×です。
なお、胸部から尾部にかけての構造を決定するホメオティック遺伝子を、バイソラックス複合体といいました。
この部分に変異が生じたホメオティック突然変異体が、バイソラックス突然変異体です。
形態形成は、受精卵から成体になるまでのプロセスです。
その最初の段階では母性遺伝子によって体軸が決定され、胚の前後・左右・腹背などの方向が定まりました。