高校生物
5分で解ける!動物の発生(テスト2、第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
眼杯の誘導を経て、最終的に網膜・角膜・水晶体が形成
左には、背側から見た尾芽胚の断面図が描かれています。
表皮の内側にある神経管や眼胞が観察できますね。
眼胞は、眼のもとになる部分です。
眼形成の過程では、まず眼胞がお椀のような形をしたAに変化します。
Aを眼杯といいます。
眼胞から眼杯への変化は形態が変化するだけであり、誘導現象ではないので注意しましょう。
このあと、誘導現象が連鎖的に起きて眼が形成されます。
図の一番右は、眼の断面図です。
左側が体の内側、右側が体の外側を示しています。
Bは網膜です。
網膜は、光を受けて興奮する細胞を有している組織です。
網膜の細胞が興奮することで、生物は光を認識することができます。
Cは角膜です。
角膜は眼の一番外側にある透明な組織です。
Dは水晶体(レンズ) です。
水晶体は、角膜を通過した光を網膜へ収束させる働きをしている透明な組織です。
眼杯の誘導により表皮から水晶体が形成
眼形成の過程では、眼杯から表皮に向かって誘導因子が放出されます。
誘導因子を受けた表皮は胚の内側にへこみます。
さらに、へこんだ表皮が分離して胚の内側へ完全に取り込まれます。
分離した表皮は最初は空洞ですが、次第に内側が透明なタンパク質で満たされていきます。
このように形成される構造物は、水晶体(レンズ) です。
よって答えはDです。
水晶体の誘導により眼杯から網膜が形成
眼杯から放出された誘導因子によって、表皮から水晶体が形成されました。
水晶体からは、眼杯と表皮に向かって誘導因子が放出されます。
誘導因子を受けた眼杯は網膜になります。
よって答えは、Bです。
眼杯から誘導された水晶体が、今度は眼杯を誘導して網膜を形成するということですね。
図は、眼形成の過程を模式的に表したものです。