5分でわかる!種子形成過程②
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この動画の要点まとめ
ポイント
みなさんは、種子が形成されていく流れについて学習してきました。
受精卵から胚、胚乳細胞から胚乳が形成されるのでしたね。
胚と胚乳は、胚のうの中で同時進行的に形成されることがポイントでしたね。
胚は植物体となる組織、胚乳は発芽のための栄養分を含む組織です。
胚乳に栄養分を蓄えている有胚乳種子
胚と胚乳から形成される種子は、どのような構造をしているのでしょうか?
次の図を見てください。
これは胚と胚乳から形成された種子の断面図です。
胚乳と胚は種子の真ん中に収められていることがわかりますね。
種子の中央には胚があり、そのまわりを胚乳がおおい、さらに外側には種皮があります。
この種皮とは、胚乳をおおっていた珠皮からできたものです。
この種子には、発芽のための栄養分が胚乳に蓄えられていることになります。
このような種子を、有胚乳種子といいます。
子葉に栄養分を蓄えている無胚乳種子
しかし、種子には、他にも種類があります。
次の図の右に描かれた種子を見てください。
これは、胚乳に蓄えられた栄養分が胚の子葉へ移行した結果、胚乳が破壊・吸収された種子です。
胚は蝶のような形をしており、子葉ははねにあたる部分でしたね。
子葉は栄養分を受けて肥大化すると、羽が閉じたような形になって種子の中に収まるのです。
この種子においては、発芽のための栄養分が子葉に蓄えられていることになります。
このような種子を、無胚乳種子といいます。
有胚乳種子はカキやイネ科植物、無胚乳種子はマメ科植物やアブラナ科植物
有胚乳種子は、胚乳に栄養分を蓄えている種子です。
このような植物の例としては、カキやイネ科植物があげられます。
無胚乳種子は、子葉に栄養分を蓄えている種子です。
このような植物の例としては、マメ科植物やアブラナ科植物があげられます。
無胚乳種子の断面は色がついているものが多いです。
無胚乳種子は、胚乳を形成しないわけではありません。
胚乳から子葉へ栄養分が移行していることがポイントです。
種子形成のプロセスを見ていきましょう。