高校生物
5分で解ける!種子植物の種子形成に関する問題
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
一緒に解いてみよう
解説
これでわかる!
練習の解説授業
種子形成のプロセスをおさえよう
この問題では、胚軸と胚柄を間違える人が多いので注意しましょう。
胚柄は、受精卵が1回体細胞分裂を経たあとに、胚球とともに生じる細胞群です。
胚柄には、胚球を胚のうの中央部へ押し上げる働きがありました。
また、植物体にはならず最終的に消失することも特徴です。
胚乳は、胚乳細胞から生じる組織です。
胚乳細胞は、1つの精核と中央細胞の2つの極核の受精によって生じた細胞でした。
精核も極核も減数分裂を経て生じた核なので、核相はnです。
そのため、胚乳細胞の核相は3nと表されました。
胚乳細胞は複数回の核分裂と細胞質分裂を経て胚乳になります。
これらの分裂は3nの胚乳核をもとにして行われているため、胚乳を構成する細胞の核相も3nと表されます。
有胚乳種子の植物例としては、イネ科植物やカキがあげられます。
有胚乳種子の断面は白いものが多いのも特徴です。
無胚乳種子は、胚乳をもっていない種子です。
しかし、無胚乳種子は胚乳を形成しないのではありません。
一度形成された胚乳に蓄えられた栄養分が別の場所へ移行したために、胚乳が破壊・吸収されたのです。
無胚乳種子では、一度胚乳に蓄えられた栄養分が胚の子葉へ移行します。
そのため、無胚乳種子は子葉に栄養分が蓄えられていることが特徴です。
無胚乳種子の植物例としては、マメ科植物の他に、アブラナ科植物などがあげられます。
胚の各部位は、将来どのような器官になるかが決まっていることが特徴です。
発芽後に茎になる部位を、胚軸といいます。