高校生物
5分で解ける!種子に関する植物ホルモンに関する問題
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練習の解説授業
種子に関する植物ホルモンをおさえよう
発芽できない環境では、種子の胚の中にアブシシン酸という植物ホルモンが発生します。
アブシシン酸は、LEA遺伝子の発現を促すことが特徴です。
こうして合成されるLEAタンパク質が、休眠を維持する働きをしています。
発芽に必要な条件が整うと、休眠打破が起こります。
休眠打破とは、種子が発芽状態に移行することです。
発芽に必要な条件は、温度、水、酸素でしたね。
発芽の条件が胚で受容されると、ジベレリンという植物ホルモンが合成されます。
ジベレリンは糊粉層に作用し、アミラーゼの分泌を促します。
糊粉層とは、胚乳と種皮の間に位置する層です。
ジベレリンは種子全体に作用するわけではないのですね。
アミラーゼはヒトの唾液にも含まれる酵素です。
ホルモンではないので注意しましょう。
アミラーゼには、胚乳に含まれるデンプンを糖に分解する働きがあります。
デンプンは水に溶けませんが、糖は水に溶けます。
そのため、種子の中で糖が増えると、種内の浸透圧が高くなるのです。
浸透圧が上昇すると、種子はまわりの水をどんどん吸収します。
すると種内の体積が増加し、膨圧が上昇して、種皮を破って発芽するのです。
種子に関する植物ホルモンの働きをしっかりおさえましょう。
休眠とは、発芽せずに種子の状態でいることです。
種子は、発芽の条件が整わない場合は休眠状態を維持します。