高校生物
5分でわかる!オーキシンの成長促進作用④⑤
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この動画の要点まとめ
ポイント
オーキシンの成長促進作用④⑤
これでわかる!
ポイントの解説授業
オーキシンの成長促進作用を確認しましょう。
オーキシンが植物細胞のプロトンポンプに作用すると、水素イオンが細胞壁へ排出されました。
すると、細胞壁は酸性になり、細胞壁中のエクスパンシンが活性化します。
活性化したエクスパンシンは、細胞壁を構成するセルロースの結びつきを分解します。
その結果、細胞は吸水による体積増加が可能になり、成長できました。
他の植物ホルモンが協調的に作用⇒伸長成長促進
次の図を見てください。
これは、オーキシンの作用によって細胞壁中のセルロースの結びつきが分解された植物細胞です。
細胞の細胞壁中には繊維状のセルロースが描かれています。
この細胞には、オーキシン以外の植物ホルモンも作用します。
そのような植物ホルモンの例としては、ジベレリンやブラシノステロイドがあげられます。
いずれかの植物ホルモンがオーキシンと協調的に作用することで、細胞壁に変化が見られるのです。
右図に注目してください。
セルロース繊維の方向が、横方向に整っていますね。
この細胞は吸水によって体積が増加すると、特徴的な成長を示します。
一番右の図に注目してください。
細胞が縦方向に成長していますね。
セルロース繊維どうしの間に水が入ることで、細胞が縦へと伸びていくのです。
細胞全体が一様に大きくなるわけではないのですね。
このような成長の仕方を、伸長成長といいます。
オーキシンは単独でも成長促進作用がありますが、ジベレリンやブラシノステロイドなどの植物ホルモンが協調的に作用することで、さらに伸長成長が促進されるのですね。
オーキシンの成長促進作用を見ていきましょう。
今回は、オーキシンと他の植物ホルモンが協調的に作用することで引き起こされる成長促進作用に注目します。