高校生物
5分でわかる!落葉に関する植物ホルモン
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この動画の要点まとめ
ポイント
落葉に関する植物ホルモン
これでわかる!
ポイントの解説授業
特定の木本が外環境に応じて落葉する
落葉は、特定の木本だけに見られる現象です。
次の写真を見てください。
これは木本が落葉するまでの様子です。
左の写真では、木本にたくさんの葉が生い茂っています。
真ん中の写真では、葉の色が赤く変化しています。
これは、日本では秋口に見られる紅葉という現象です。
さらに右の写真では、木本が落葉してほとんど葉は見られませんね。
なぜ特定の木本では落葉という現象が起こるのでしょうか?
実は、外環境に応じて落葉させる必要があるのです。
落葉樹で構成される森は、夏緑樹林と雨緑樹林です。
夏緑樹林は、季節変化の大きい温帯地方の北部に見られます。
ブナなどの木本で構成され、冬の寒さが厳しいことが特徴です。
夏緑樹林は、冬に対応するために落葉します。
冬に葉が付いていると、厳しい寒さのために凍傷になることがあるのです。
雨緑樹林は、雨季と乾季の交代する季節風帯に見られます。
チークなどの木本で構成され、乾季の乾燥が厳しいことが特徴です。
雨緑樹林は、乾季に対応するために落葉します。
乾季に葉が付いていると、木本の乾燥がより進んでしまうのです。
木本にはそれぞれ落葉する理由があるのですね。
落葉には、植物ホルモンが関与しています。
今回の講義では、落葉に関する植物ホルモンと落葉のメカニズムに注目します。
今回は、落葉に関して見ていきましょう。