5分で解ける!植物生理(テスト1、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
オーキシンは光が当たらない側で高濃度
光屈性にはオーキシンが関与しています。
オーキシンは、植物細胞の成長を促す植物ホルモンです。
植物の芽が光の方を向くためには、光が当たっている側の反対側がより成長する必要があります。
そのため、オーキシンは光の当たらない側で濃度が上昇するのです。
答えは×です。
PIN⇒オーキシンを細胞外へ排出する
植物細胞の細胞膜には、オーキシンを輸送する2種類の膜タンパク質が存在します。
PINタンパク質とAUX1タンパク質です。
PINはオーキシンを細胞外へ排出する輸送タンパク質です。
よって答えは×です。
オーキシンを細胞内へ取り込む膜タンパク質はAUX1です。
植物が正の光屈性を示すとき、オーキシンは光が当たっている側の反対側で高濃度になっていましたね。
光を受容した植物細胞では、PINが光と反対の方の細胞膜へ移動します。
そのため、オーキシンは光が当たらない側へ次々と輸送されていくのですね。
オーキシンはセルロース繊維の結びつきを分解
細胞壁を構成するセルロース繊維は互いに結びついています。
オーキシンが細胞壁に作用すると、セルロース繊維の結びつきが分解されました。
一方、セルロース繊維を横方向に整列させるのは、ジベレリンに代表されるオーキシン以外の植物ホルモンです。
オーキシンが細胞壁の構造を緩め、ジベレリンがセルロース繊維を横方向に整列させることで、植物細胞は伸長成長をすることができます。
伸長成長はオーキシンとジベレリンの協調的な作用の結果起こりますが、オーキシンとジベレリンでは働きが異なるのです。
答えは×です
根では高濃度のオーキシンが成長を抑制
オーキシンには植物細胞の成長を促進する働きがありましたね。
しかし、オーキシンが高濃度であれば植物体のどこでも成長が促進されるわけではありません。
植物の先端では、オーキシンが高濃度の領域で成長が促進されます。
しかし根では、オーキシンが高濃度の領域で成長が抑制されるのです。
植物体の部位によってオーキシンの作用が異なるということですね。
答えは〇です。
オーキシンには様々な性質や働きがあります。
しっかりまとめましょう。
植物の芽は光の方に向かうように屈曲して成長します。
これを正の光屈性といいました。