5分でわかる!長日植物、短日植物の開花時期
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この動画の要点まとめ
ポイント
長日植物は暗期が短くなると花芽形成を起こす植物でした。
また、短日植物は暗期が長くなると花芽形成を起こす植物でしたね。
長日植物と短日植物は、それぞれいつ開花するのでしょうか?
長日植物は3月中旬~4月中旬に花芽形成
次のグラフを見てください。
これは、一年間で暗期の長さがどのように変化するかを表したグラフです。
縦軸は暗期の長さ、横軸は一年の月を示しています。
グラフを見ると、暗期は6月の夏至で一番短くなることが分かります。
また、3月の春分と9月の秋分では昼と夜の長さがちょうど半分になり、暗期が12時間となっていますね。
植物が花芽を形成するために必要とする最大または最小限の暗期の長さを限界暗期といいました。
長日植物の限界暗期は約11時間です。
暗期が約11時間以下になると花芽形成が起こるということですね。
グラフを見ると、暗期の長さが11時間になるタイミングは1年に2回あります。
春分の少しあとの時期と、秋分の少し前の時期です。
長日植物が開花するタイミングは1年に2回あるのでしょうか?
長日植物は、限界暗期よりも暗期が短くなると花芽形成が起こる植物でした。
秋分の少し間の時期に開花すると、このあとは暗期がどんどん長くなってしまいますね。
そのため、長日植物は3月中旬から4月中旬にかけて花芽形成が起こります。
3月中旬から4月中旬は、昆虫が活動を開始する時期です。
長日植物は昆虫の活動開始に合わせて花芽形成を起こすということですね。
植物は昆虫に花粉を運んでもらうことで受粉・受精を起こして新個体を作ります。
長日植物は昆虫が活動を開始する時期に合わせて花を咲かせ、夏に発芽して成長することで冬に備えるのです。
短日植物は9月中旬~10月中旬に花芽形成
短日植物の開花時期を見ていきます。
短日植物の限界暗期は約13時間です。
暗期が約13時間以上になると花芽形成が起こるということですね。
グラフを見ると、暗期の長さが13時間になるタイミングは1年に2回あります。
春分の少し前の時期と、秋分の少しあとの時期です。
短日植物は、限界暗期よりも暗期が長くなると花芽形成が起こる植物でした。
春分の少しあとの時期に開花すると、このあとは暗期がどんどん短くなってしまいますね。
そのため、短日植物は9月中旬から10月中旬にかけて花芽形成が起こります。
長日植物は春に咲き、短日植物は秋に咲くのです。
9月中旬から10月中旬は、昆虫が活動を終了する時期です。
短日植物は昆虫の活動終了前に花芽形成を起こすということですね。
短日植物は冬が訪れる前に種子を残し、種子の状態で冬を越すのです。
長日植物と短日植物の花芽形成の時期をおさえましょう。
また、それらの時期は昆虫の活動と関係していることがポイントです。
長日植物と短日植物の開花時期を見ていきましょう。