高校生物
5分で解ける!花芽形成(2)に関する問題
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練習の解説授業
フロリゲンの特徴をおさえよう
長日植物も短日植物も、フロリゲンの合成には暗期の長さが関与していました。
どちらの植物も、暗期の長さを認識することによってフロリゲンが合成され、花芽形成が制御されています。
植物は葉で暗期を認識し、フロリゲンを合成しています。
フロリゲンは、維管束のうち師管を通って輸送されます。
フロリゲンに限らず、光合成で合成された有機物など、葉で合成されたものは基本的に師管を通ることが特徴です。
一方、維管束のうち道管は、根から吸収した水などを輸送します。
短日植物のフロリゲンの合成に関与する光受容体はフィトクロムです。
フィトクロムには、Pr型とPfr型という2つの型があります。
Pr型は赤色光を吸収してPfr型になりました。
また、Pfr型は遠赤色光を吸収してPr型になりました。
昼間のような明期では、植物中のフィトクロムはPr型から次々とPfr型に変化して蓄えられています。
植物中に蓄積したPfr型は、夜間のような暗期ではゆっくりとPr型に戻る性質がありました。
このようにPfr型から戻ったPr型が一定時間蓄積されると、フロリゲンが合成されます。
よって、フロリゲンの合成に関与するフィトクロムの型はPr型です。
花芽形成ホルモンは、花芽の形成を促進するタンパク質です。
このホルモンは、シロイヌナズナにはFTタンパク質として含まれ、イネにはHd3aタンパク質として含まれています。
このような花芽形成ホルモンをフロリゲンといいます。