高校生物
5分でわかる!病原菌に対する防御反応
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この動画の要点まとめ
ポイント
病原菌に対する防御反応
これでわかる!
ポイントの解説授業
植物細胞の細胞壁の外側にはクチクラ層という層が形成されています。
植物は普段クチクラ層によって病原菌を物理的に遠ざけているのです。
しかし、病原菌の量が多かったり、植物体に傷が付いている場合、クチクラ層で病原菌の侵入を防ぎきることはできません。
このような場合、植物はどのような防御反応を示すのでしょうか。
ファイトアレキシン⇒殺菌・感染部位の拡大を阻止
次の図を見てください。
これは横に連なっている3つの植物細胞です。
図では、細胞壁が黒色の厚い構造で、細胞膜が灰色の薄い構造で描かれています。
2つの病原菌が、細胞壁にまで侵入していますね。
細胞膜には、病原菌を受容する受容体が存在します。
病原菌が受容体に結合すると、細胞内ではファイトアレキシンという抗菌物質が合成されます。
ファイトアレキシンは植物ホルモンではないので注意しましょう。
細胞内に侵入した病原菌は、ファイトアレキシンによって殺菌されます。
ファイトアレキシンの働きはこれだけではありません。
周囲の細胞にも広がって作用し、感染部位のさらなる拡大を防ぐのです。
植物はこの防御反応によって、体内での病原菌の増殖を阻止しているのですね。
植物の病原菌に対する防御反応のメカニズムをおさえましょう。
植物の病原菌に対する防御反応を見ていきましょう。