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5分で解ける!植物生理(テスト2、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
発芽条件が受容されるとジベレリン分泌
光発芽種子⇒レタスやタバコ
光発芽種子は、発芽に光を必要とする種子です。
なぜ光発芽種子の発芽には光が必要なのでしょうか?
通常の種子は、種子の中に多くの栄養分を蓄えています。
そのため、土の中で発芽したあと、種内の栄養分を使って光が当たるところまで成長することができるのです。
光発芽種子は小さく、種内にほとんど栄養分が蓄えられていません。
そのため、土の中など光が当たらない環境下で発芽すると、光合成ができるところまで成長する前に栄養分を使い果たしてしまいます。
光発芽種子は発芽に光を必要とすることで、発芽したあとすぐに光合成ができるのです。
種子が小さく、発芽に光を必要とする植物は、レタスやタバコです。
ジベレリンが糊粉層に作用しアミラーゼが分泌
種内の胚で発芽条件が受容されると、ジベレリンが合成されました。
ジベレリンは糊粉層に作用します。
糊粉層とは、種子の一番外側をおおう種皮のすぐ内側にある層です。
ジベレリンが糊粉層に作用すると、アミラーゼという酵素が合成されます。
アミラーゼはヒトの唾液にも含まれていることが特徴です。
アミラーゼは種内の胚乳に分泌されます。
胚乳にはデンプンが蓄えられており、アミラーゼにはデンプンを糖に分解する働きがあるのです。
休眠の維持に働くアブシシン酸
休眠とは、種子が発芽せず種子の状態のままでいることです。
これは発芽の条件が整っていない種子に見られる現象です。
休眠状態にある種子の例としては、寒さの厳しい冬に適当な温度が与えられていないものや、厳しい乾燥で水が与えられていないものなどがあげられます。
このような種子の中には、アブシシン酸という植物ホルモンが多く見られます。
アブシシン酸には、休眠を維持させる働きがあるのです。
胚は、将来植物体になる部分です。
種子の中の胚が発芽条件を受容することで、発芽のプロセスが始まります。
発芽の条件としては、水、温度、酸素などがありましたね。
胚が発芽条件を受容することで分泌される植物ホルモンは、ジベレリンです。