5分で解ける!植物生理(テスト2、第2問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
解説
短日植物⇒1日の暗期が限界暗期以上で花芽形成
限界暗期とは、花芽形成に最低限必要な連続した暗期の長さでした。
短日植物は、日が短くなると花芽を形成する植物です。
つまり、暗期が長くなることで花芽形成が見られます。
短日植物は、1日の暗期が限界暗期以上になることで花芽形成を行うのです。
答えは〇です。
1日の暗期が限界暗期以下になることで花芽形成を行うものを長日植物といいます。
花芽形成において重要なのは、暗期の長さだということですね。
正の光屈性⇒オーキシンが光と反対側で局在
植物の光屈性にはオーキシンが関与しています。
オーキシンは、植物細胞の成長を促す働きがありました。
芽ばえの光の当たる側でオーキシンが局在するとどうなるでしょうか?
光の当たる側で成長が促進され、結果的に光と反対の方へ曲がるように成長してしまいます。
よって答えは、×です。
オーキシンは、光と反対側に局在します。
光と反対の方がより成長することで、芽ばえは光の方へ向かって曲がるように伸び、正の光屈性が見られるのです。
ジャスモン酸が阻害物質の合成を誘導
食害とは、植物が昆虫や動物に食べられることです。
食害を受けた領域では、システミンという植物ホルモンが合成されます。
システミンはジャスモン酸という植物ホルモンの合成を誘導します。
ジャスモン酸はさらにタンパク質分解酵素阻害物質の合成を誘導するのです。
ジャスモン酸自身が阻害物質として働くのではありません。
阻害物質の合成を誘導することが特徴です。
よって答えは、×です。
ジャスモン酸の働きによって、植物細胞には阻害物質が蓄積していきます。
昆虫などがその植物を食べると、捕食者の体内でタンパク質の分解が阻害されます。
つまり、捕食した植物を栄養に変えることができないのです。
この防御反応によって、徐々にこの植物は捕食されにくくなります。
システミンやジャスモン酸は生体防御のための植物ホルモンなのですね。
2種類の植物ホルモンが連動して作用することがポイントです。
植物は、花芽形成の様式によって3種類に分けられます。
暗期の長さを認識して花芽を形成するものは長日植物と短日植物です。
一方、明暗とは別の刺激によって花芽を形成するものを中性植物といいます。