5分でわかる!適刺激
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この動画の要点まとめ
ポイント
受容器は、外界からの刺激を受容する器官です。
耳や眼など、体には様々な受容器があります。
受容器にはそれぞれ適刺激がある
耳は音を聴くことができる器官ですよね。
また、眼は光を認識することができます。
耳で光の眩しさを感じたり、眼で音を聴きとることはできるでしょうか?
もちろんできませんよね。
受容器には、受容可能な刺激が決まっているのです。
このように、受容器が受容可能な特有の刺激を、適刺激といいます。
耳のうずまき管・前庭・半規管
それぞれの受容器は、どのような刺激を適刺激としているのでしょうか?
次の表を見てください。
最初に注目するのは、耳です。
ただし、耳の中には、3種類の異なる受容器があります。
うずまき管は、音波(空気の振動) を受容します。
音を認識できるということですね。
前庭は、からだの傾き(重力の方向) を受容します。
半規管は、三半規管とも呼ばれ、からだの回転 を受容します。
半規管の中にはリンパ液が入っており、体が回転すると、半規管の中のリンパ液も動くことになります。
半規管はリンパ液の動きを受容し、体がどの方向へどれくらいの速度で回転しているかを認識するのです。
以上のように、うずまき管は音波を受容しますが、前庭や半規管は音波を受容することはできません。
つまり、耳に含まれる3つの受容器の中でも、それぞれ適刺激が異なるのですね。
眼の網膜、鼻の嗅上皮、舌の味覚芽
耳以外の受容器も見ていきましょう。
眼にある受容器は、網膜です。
網膜は、光(可視光線) を受容します。
鼻にある受容器は、嗅上皮です。
嗅上皮は、鼻の奥にある空間の上側に位置しています。
嗅上皮では、空気中の気体の化学物質を受容します。
そして、匂いを認識することができるのです。
舌にある受容器は、味覚芽です。
味覚芽では、液体に含まれる化学物質を受容します。
そして、食べ物の味を認識することができるのです。
皮膚の触点・痛点・温点
皮膚には様々な受容器があります。
触点(圧点) は、接触による圧力を受容します。
よって、皮膚に何かが当たったことを認識できるのです。
痛点は、圧力や化学物質を受容します。
皮膚に加わった過度な圧力や化学物質による障害を認識することが特徴です。
温点は、温度を受容します。
そのため、気温や物の温度を認識できるのです。
皮膚に存在する受容器も、それぞれが異なる刺激を受容しているのですね。
受容器と適刺激の組合せをしっかりおさえましょう。
受容器について見ていきましょう。