高校生物
5分で解ける!受容器:聴覚器(3)に関する問題
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練習の解説授業
耳小骨と耳管の働きをおさえよう
3つの骨の名前は鼓膜側から順に、つち骨・きぬた骨・あぶみ骨といいます。
耳小骨は、ヒトの体の中で最も小さい骨で、鼓膜に伝わった音の振動を増幅させる特徴があります。
中耳と外気を隔てている器官は鼓膜です。
音が聴覚として脳で認識されるためには、その過程で鼓膜が正常に振動する必要がありました。
しかし、外界の気圧の変化によって鼓膜が膨らんだりへこんだりすると、鼓膜は正常に振動することができません。
そこで、鼓膜が正常に振動するために働いている器官が耳管(ユースタキー管) です。
耳管は中耳の空洞部分から咽頭へつながっている管です。
また、中耳の中の空気を出し入れする働きがあります。
この働きによって中耳と外気の気圧差がなくなると、鼓膜は通常の形態に戻るのです。
外気圧が低い環境の例としては、山の上があげられます。
山の上では頭上の大気が少ないため、体にかかる大気の圧力が低くなるのです。
すると、鼓膜にかかる圧力も低くなるため、鼓膜は外側に膨らみます。
耳管には、中耳の中の空気を出し入れし、中耳と外気の気圧差をなくす働きがありましたね。
鼓膜を通常の形態に戻すには、耳管を介して中耳から空気を出す必要があります。
鼓膜とうずまき管は、中耳に位置する3つの骨でつながれていました。
3つの骨をまとめて、耳小骨といいます。