5分でわかる!視細胞の分布
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この動画の要点まとめ
ポイント
視細胞とは、視覚器に入った光を受容する細胞です。
視細胞には、錐体細胞と桿体細胞という2つの種類がありましたね。
網膜において、これらはどのように分布しているのでしょうか?
網膜には黄斑・盲斑とよばれる部分がある
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上の図には、網膜の一部が描かれています。
網膜の下の方に描かれた色の濃い部分は視神経です。
また、網膜には黄斑と盲斑という領域があります。
黄斑は、眼球へまっすぐに入った光が到達する領域です。
盲斑は、神経繊維が通っている穴です。
網膜の一番内側には、視神経細胞による層がありましたね。
視神経細胞からは、神経繊維が伸びています。
この神経繊維を脳まで伸ばすために、眼内から出す穴が盲斑なのです。
錐体細胞は黄斑に集中し、盲斑には存在しない
まずは、錐体細胞の分布に注目しましょう。
錐体細胞は、強光を受容し、色を識別できる視細胞でしたね。
錐体細胞は、黄斑に集中して分布し、盲斑には存在しないことが特徴です。
また、黄斑と盲斑とを除く領域にわずかに存在しています。
黄斑は、眼球へまっすぐに入った光が到達する領域でした。
つまり、私たちの眼は正面の景色からまっすぐに入ってきた光を、黄斑の錐体細胞で受容することで、色づいたものとして認識することができるのですね。
桿体細胞細胞は網膜全体に分布し、黄斑・盲斑には存在しない
次に、桿体細胞の分布に注目しましょう。
桿体細胞は、弱光を受容し、色の識別はできない視細胞でしたね。
桿体細胞は、基本的に網膜全体に分布し、黄斑と盲斑には存在しないことが特徴です。
桿体細胞が網膜全体に分布しているため、私たちは様々な角度から入ってくる弱光を認識することができます。
しかし、桿体細胞は黄斑には存在しないため、弱光がまっすぐに入ってきても認識することができないのです。
また、盲斑は視神経細胞の神経線維が出て脳へ行くための穴でした。
そのため、この領域には錐体細胞も桿体細胞も存在していないのですね。
網膜における視細胞の分布を見ていきましょう。