高校生物
5分で解ける!受容器:視覚器(4)に関する問題
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この動画の問題と解説
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解説
これでわかる!
練習の解説授業
遠近調節についておさえよう
水晶体の厚さを調節しているのは、毛様体とチン小帯です。
そのうち、筋肉は毛様体です。
毛様体は、水晶体のまわりにある環状の筋肉です。
チン小帯は、水晶体と毛様体をつなげる働きをしています。
チン小帯は結合組織であり、筋肉はないので注意しましょう。
近くを見るとき、水晶体は厚くなることが特徴です。
このとき、毛様体は収縮し、チン小帯はゆるんでいます。
毛様体の力によって水晶体が厚くなっているわけではありません。
水晶体にはもともと弾力性があり、その性質によって厚くなっているのです。
毛様体が収縮してチン小帯がゆるむと、水晶体に力が加わっていない状態になるため、水晶体は厚くなるのですね。
近視の人は、水晶体を通った光が網膜の手前で結像してしまうことが特徴です。
そのため、結像の位置を奥へ移動させる矯正が必要になります。
光の結像の位置を奥へ移動させ、近視を矯正するために用いられるのは、凹レンズです。
一方、遠視の人は光が網膜の奥で結像してしまうことが特徴です。
そのため、結像の位置を手前へ移動させる矯正が必要になります。
光の結像の位置を手前へ移動させ、遠視を矯正するために用いられるのは、凸レンズです。
遠近調節とは、様々な距離の物体の焦点を網膜にあわせることです。
私たちは、眼の水晶体の厚さを変化させることで、様々な距離の物体から届いた光を網膜上で結像させて認識することができます。