高校生物
5分でわかる!神経系の分類
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この動画の要点まとめ
ポイント
神経系の分類
これでわかる!
ポイントの解説授業
神経系は散在神経系と集中神経系に大別される
神経系は、大きく2つに分けられます。散在神経系と集中神経系です。
どちらの神経系にも、神経の細胞であるニューロンが見られます。
散在神経系とは、神経細胞が全体に点在している神経系です。
一方、集中神経系とは、神経組織(神経細胞の塊)が体内に存在する神経系です。
ほとんどの動物が神経細胞をもっていますが、その分布はさまざまなのですね。
散在神経系と集中神経系について、具体的な生物例を見ていきましょう。
散在神経系をもつヒドラ
散在神経系をもつ生物の例としては、刺胞動物のヒドラがあげられます。
図では、ヒドラの断面図に、神経だけが強調されて描かれています。
丸い点で描かれた神経細胞が、体の全体に点在していますね。
また、神経細胞が点在しているだけでなく、神経細胞と神経細胞が、神経繊維という構造でつながっています。
集中神経系は3種類ある
一方、集中神経系は、神経の塊がどこに位置しているかで3種類に分けられます。
管状神経系、はしご形神経系、かご形神経系です。
管状神経系をもつ生物の例としては、脊椎動物のカエルがあげられます。
脳や脊髄など、縦方向の体軸に沿って太い神経の管が見られますね。
はしご形神経系をもつ生物の例としては、節足動物のバッタがあげられます。
一般に、昆虫は、体が体節という節で区分されています。
このような生物では、脳だけでなく、節ごとに左右に一対ずつ神経の塊が位置しています。
また、はしごのように、それらの神経どうしが太い神経でつながっていることが特徴です。
かご形神経系をもつ生物の例としては、扁形動物のプラナリアがあげられます。
神経の塊は、頭部に集中していますね。
また、体全体に神経繊維が伸びていることが特徴です。
神経系のさまざまな種類とその生物例をおさえましょう。
神経系の分類について見ていきましょう。