高校生物
5分でわかる!伝導と伝達
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
伝導と伝達
これでわかる!
ポイントの解説授業
伝導という現象を覚えていますか?
神経細胞の軸索の一部に刺激を与えると、刺激点から両方向へ活動電流が流れます。
このように、同一神経細胞内での電気的な興奮の伝わりを伝導といいました。
これから、伝達という現象を見ていきます。
伝達と伝導は言葉が似ていますね。
具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
伝達:神経細胞間での興奮の伝わり
図は、神経細胞が並んだ様子です。
3つの神経細胞がそれぞれ、細胞体を左に、神経末端を右にして並んでいますね。
神経細胞どうしが連絡している部分を、シナプスといいます。
伝達とは、シナプスで見られる、神経細胞間での物質的な興奮の伝わりのことです。
神経細胞で生じた興奮は、同一細胞内の両端まで伝えられます。
この興奮が、隣の神経細胞へ伝えられることを伝達というのです。
伝導は、神経細胞内の興奮の伝わりです。
伝達は、神経細胞間の興奮の伝わりです。
それぞれの言葉の違いに注意しましょう。
伝達は一方向にしか起こらない
伝達には大きな特徴があります。
それは、神経細胞に生じた電気的な興奮は、神経末端から細胞体の樹状突起の方向へのみ伝わるということです。
神経細胞に刺激が与えられると、電気的な興奮が細胞体側と神経末端側の両端へ伝えられました。
しかし、神経末端へ伝えられた興奮だけが、隣の神経細胞へ伝えられるのです。
次で、シナプスに注目して、伝達のメカニズムを見ていきます。
今回は、興奮の伝達について見ていきましょう。