5分でわかる!脊髄の構造
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この動画の要点まとめ
ポイント
感覚神経⇒背根⇒脊髄⇒腹根⇒運動神経
脊髄は中枢神経の一部でした。
次の図を見てください。
これは、脊髄の断面が、皮膚と筋肉とつながっている様子です。
脊髄の断面から大きな2本の管のようなものが出ているのが分かりますか?
これは神経の束です。
ここから伸びる神経は、それぞれ皮膚や筋肉とつながっています。
受容器と中枢神経をつなぐ神経を感覚神経、中枢神経と効果器をつなぐ神経を運動神経といいましたね。
感覚神経は、脊髄の背側にある神経の束とつながっています。
この神経の束を背根といいます。
一方、運動神経は、脊髄の腹側にある神経の束とつながっています。
この神経の束を腹根といいます。
つまり、背根は感覚神経、腹根は運動神経から成っているのですね。
図で、背根と腹根の太さが異なることが分かりますか?
背根は、一部が膨らんでいますね。
ここは、感覚神経の細胞体が集まった部分です。
このように、背根にある細胞体の集まりを脊髄神経節といいます。
脊髄には灰白質と白質がある
次に、脊髄の断面に注目しましょう。
脊髄の断面は、内側の色は濃く、外側の色は薄くなっています。
実は、脊髄の内側には神経細胞の細胞体が集まり、外側には神経細胞の軸索や細胞繊維が集まっています。
そのため、このような色の違いがあるのです。
脊髄の内側の色の濃い部分を灰白質といいます。
一方、脊髄の外側の色の薄い部分を白質といいます。
脊髄のうち、灰白質について詳しく見ていきましょう。
灰白質の腹根側には、運動神経の細胞体の集まった部分があることが特徴です。
また、灰白質の背根側には、介在神経という神経が集まっています。
介在神経とは、感覚神経と運動神経をつなぎ、情報を伝えている神経です。
運動神経の細胞体の集まりは灰白質の腹側にあり、介在神経の集まりは灰白質の背側にあります。
ただ、感覚神経の細胞体の集まりは灰白質ではなく、背根の中にあるので注意しましょう。
脊髄の構造について見ていきましょう。