5分でわかる!脊髄反射
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この動画の要点まとめ
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脊髄の働きの1つに、脊髄反射というものがあります。
皆さんは、反射という言葉を聞いたことがありますか?
反射とは、受容器が受けた刺激を、大脳を経由せずに効果器へ伝えて起こる反応です。
大脳を経由しないということは、脳で指令を出して効果器を動かすわけではないということです。
反射は、無意識に起こす反応ということができます。
脊髄反射とは、脊髄を経由する反射のことです。
脊髄反射では、感覚神経の興奮は大脳を経由せず、脊髄にて運動神経へと出力されて、反応を起こします。
脊髄反射には2つの種類があります。
伸筋反射と屈曲反射です。
それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか?
次の図を見てください。
これは脊髄の断面図です。
図の手前は腹側、図の奥は背側になっています。
また、図の左は伸筋反射のしくみを、図の右は屈曲反射のしくみを表しています。
伸筋反射:感覚神経と運動神経が直接接続
まずは、伸筋反射のしくみを見ていきましょう。
図の左を見ると、受容器からは1本の感覚神経が伸び、脊髄の中で1本の運動神経に接続し、効果器へつながっています。
伸筋反射の特徴は、感覚神経が直接運動神経とシナプスを形成していることです。
また、1本の感覚神経に対して1本の運動神経が接続しています。
伸筋反射の例としては、膝蓋腱反射があげられます。
地面に足をつけずに椅子に座ったとき、膝をハンマーなどで軽く叩くと、膝から下の部分が無意識にビクンと動きます。
皆さんの中にも、やったことのある人がいるかもしれませんね。
伸筋反射は、1つの刺激を受けることで1箇所の効果器が動くことが特徴です。
屈曲反射:感覚神経と運動神経が介在神経を介して接続
次に、屈曲反射のしくみを見ていきましょう。
図の右を見ると、受容器からは1本の感覚神経が伸び、脊髄の中である神経を介して複数の運動神経に接続し、効果器へつながっています。
感覚神経と運動神経をつないでいる神経は介在神経です。
屈曲反射の特徴は、介在神経を介して、感覚神経と運動神経が接続していることです。
また、1本の感覚神経に対し、介在神経を介して、複数の運動神経が接続しています。
屈曲反射の例としては、逃避反射があげられます。
目の前にボールが飛んできたときなど、体を守ろうとしたり逃げようとしたりするときに、首や肩などの様々な筋肉を無意識に動かしますよね。
屈曲反射は、1つの刺激を受けることで複数の効果器が動くことが特徴です。
脊髄反射についておさえましょう。
脊髄の働きについて見ていきましょう。