高校生物
5分でわかる!皮膚感覚の情報が脳に達するまで
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
皮膚感覚の情報が脳に達するまで
これでわかる!
ポイントの解説授業
皮膚では、熱さや冷たさ、接触などの刺激を受容しています。
これらの情報は、どのような経路で脳に到達するのでしょうか。
次の図を見てください。
これは、皮膚感覚が脳に到達するまでの経路です。
受容器は皮膚を示しています。
中央には、3つの断面図が描かれていますね。
上から順に、大脳、延髄、脊髄の断面図です。
これは、脳から脊髄までのつくりを部分的に抜き出したものです。
皮膚が受容する感覚情報は、その種類によって脳に到達するまでの経路が異なります。
まずは、痛覚と温度覚の情報の経路を見ていきましょう。
痛覚と温度覚の経路は脊髄で交差
痛覚と温度覚の情報の経路は、図に実線で示されています。
図で、左側から脊髄に入った後、脊髄で右側に移動していますね。
そのまま上行して延髄を通過し、視床で神経を乗り換えて、脳の表面へ到達します。
脳の表面の部分を特に大脳皮質といいます。
触覚の経路は延髄で交差
次に、触覚の情報の経路を見ていきましょう。
触覚の情報の経路は、図で点線で示されています。
図で、左側から脊髄に入った後、上行し、延髄で右側に移動していますね。
そして、視床で神経を乗り換えて、大脳皮質へ到達します。
痛覚と温度覚の経路は、脊髄で交差します。
一方、触覚の経路は、延髄で交差します。
皮膚が受容する感覚は、その感覚の種類によって脳に到達するまでの経路が異なるので注意しましょう。
また、種類に関わらず、皮膚が受容する感覚情報はすべて視床を通過します。
感覚情報は、視床にてシナプスを形成し、異なる神経に乗り換えて脳に到達することが特徴です。
こうして感覚情報が大脳皮質へ到達することで、皮膚感覚が成立するのです。
皮膚感覚の情報が脳に達するまでの経路をおさえましょう。
感覚情報の経路について見ていきましょう。
ここでは、感覚情報の中でも皮膚感覚の情報に注目します。