5分でわかる!感覚の成立
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この動画の要点まとめ
ポイント
皮膚感覚の情報は、脊髄、延髄、視床を経て大脳皮質に到達することで、感覚として成立します。
では、皮膚感覚の情報は具体的に大脳のどこへ行くのでしょうか?
大脳の4つの領域:前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉
次の図を見てください。
これは大脳の様子です。
大脳の写真を見たことがある人もいるかもしれませんね。
図にも示したように、大脳の表面にはたくさんのしわがあります。
これらのしわは、大脳皮質の表面積を広げることで大脳をより高性能なものにしています。
しわの他にも、大脳の表面には深い溝が3本あります。
図では、大脳にある3本の溝が、3本の太い線で描かれています。
大脳は、この3本の溝によって4つの領域に分かれているのです。
4つの領域を、それぞれ、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉といいます。
皮膚感覚は頭頂葉の体性感覚野にて成立
図では、大脳の左側が前頭葉、上側が頭頂葉、右側が後頭葉、下側が側頭葉です。
これらのうち、皮膚感覚の情報が最終的に到達するのは頭頂葉です。
具体的には、頭頂葉の、前頭葉との境目に近い部分です。
この部分を、体性感覚野といいます。
皮膚感覚の情報は、体性感覚野に到達することで感覚として成立し、認識することができるようになるのです。
大脳の各領域は明確な役割を持つ
大脳は、頭頂葉以外の領域でも、様々な働きをしています。
前頭葉には体性運動野という部分があります。
体性運動野は、筋肉への指令を出しています。
後頭葉には視覚野という部分があります。
視覚野は、目が受容した光の情報を認識しています。
側頭葉には聴覚野という部分があります。
聴覚野は、耳が受容した音の情報を認識しています。
大脳の各領域には、明確な役割をもつ部分があるのですね。
ところで、図で色がついていない部分はどのような働きをしているのでしょうか?
実は、これらの領域では、様々な感覚の情報をつなげて統合しているのです。
図で色がついていないすべての領域を連合野といいます。
ヒトの大脳には広い連合野があるため、他の動物に比べて、記憶力や分析力、推理力、判断力などが発達しているのです。
大脳における感覚の成立についておさえましょう。
大脳における感覚の成立について見ていきましょう。