高校生物
5分で解ける!中枢神経:脳(1)に関する問題
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練習の解説授業
皮膚感覚についておさえよう
皮膚感覚の情報は、その種類によって通る経路が異なります。
図では、Aで示された点線と、Bで示された点線の、2つの経路が示されていますね。
Aの経路は、脊髄の左側から入り、延髄にて右側へ交差しています。
Bの経路は、脊髄の左側から入り、脊髄にて右側へ交差しています。
皮膚で受容される触覚の情報は、延髄で交差するという特徴がありました。
よって答えはAです。
皮膚感覚の情報が大脳へ到達するまでの経路は2種類ありました。
しかし、どちらも脊髄、延髄、視床を経て大脳へ到達するという点は共通しています。
皮膚感覚の情報は、大脳に到達する前に、脳の視床にてシナプスを形成し、別の神経へ乗り換えます。
よって、答えは視床です。
皮膚が受容した情報は、同一の神経によって大脳へ伝えられるわけではないので注意しましょう。
大脳の表面は様々な領域に分かれており、それぞれ明確な機能をもつ部分があります。
皮膚感覚の情報が最終的に到達するのは、大脳の体性感覚野という部分です。
ここに情報が到達することで、皮膚の感覚が成立し、認識できるようになります。
大脳の表面は4つの領域に分かれていています。
前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉です。
また、それらの領域にはそれぞれ明確な機能をもつ部分があります。
前頭葉には体性運動野、頭頂葉には体性感覚野、後頭葉には視覚野、側頭葉には聴覚野という部分があり、それぞれ特有の役割を担っているのです。
体性感覚野は頭頂葉に属しています。
それぞれの領域の組み合わせを覚えておきましょう。
次の図を見てください。
これは、皮膚感覚の情報が通る経路を示しています。