5分でわかる!脳幹の働き
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この動画の要点まとめ
ポイント
脳幹から伸びる多数の脳神経が器官を制御している
脳幹は、大脳側から順に、間脳、中脳、橋、延髄という4つの領域で構成されていました。
図で確認していきましょう。
左図は、ヒトをななめ後ろから見たときの脳の断面に、脳幹を残したものです。
右図は、ヒトをあごの下から見たときの脳の断面です。
どちらの図も、脳幹に相当する部分が黒く塗りつぶされています。
右図に注目してください。
脳幹から管のようなものがたくさん出ているのが分かりますか?
これは脳から出ている神経で、脳神経と呼ばれます。
脳幹から出ている脳神経は、色々な器官に接続し、その器官を制御しているのです。
脳幹の働き:生命維持!
脳幹は、それぞれどのような働きをしているのでしょうか?
すでに学習した間脳以外の3つについて、順に見ていきましょう。
中脳は、視覚反射、瞳孔反射、眼球運動を担当しています。
中脳から出ている神経は、目を動かす筋肉に接続しているのです。
中脳は、視覚に関わる役割を果たしているのですね。
橋は、左右の小脳半球からの神経が交連している場所です。
小脳は、運動調節や平衡の中枢として機能していましたね。
橋が、左右の小脳半球に情報をうまく行き来させることで、私たちは体全体の運動を連動させたり調整したりすることができるのです。
延髄は、呼吸運動、心臓の拍動、消化管運動を担当しています。
延髄から出ている神経は、横隔膜、心臓、消化管などに接続しているのです。
延髄は、生命に関わる重要な役割を果たしているのですね。
脳幹の中でも特に延髄は、呼吸や心臓の制御など、生命にとって重要な働きをしています。
そのため、脳幹の機能が停止した場合、延髄の働きも停止してしまうため、死に至る危険があるのです。
医療ドラマなどで、心肺が停止している人の死亡を確認するときに、その人の目を開けてペンライトを当てているシーンを見たことはありませんか?
脳幹のうち中脳は、視覚に関わる役割を果たしていましたね。
心肺が停止している人の瞳孔に動きが見られない場合は、心肺停止が一時的なものではなく、脳幹全体が機能しなくなっていることが原因にある可能性が高いため、回復が難しいと判断されるのです。
脳幹は、生命維持に関わる重要な働きをしているということが分かりますね。
脳幹の働きについておさえましょう。
脳幹の働きについて見ていきましょう。