5分でわかる!キモグラフ
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この動画の要点まとめ
ポイント
キモグラフは複数の収縮の様子を観察しやすい
キモグラフは、観察装置のドラムの回転速度を下げることで得られるグラフです。
ドラムの回転速度を下げると、複数の収縮の様子を観察しやすいという特徴があります。
筋肉に様々なタイミングで刺激を与えた場合の、筋収縮の様子をみていきましょう。
単収縮・不完全強縮・完全強縮
次の図を見てください。これは3種類のキモグラフです。
一番左のグラフで表される収縮は単収縮といいます。
図では、2つのとがったグラフで示されていますね。
単収縮とは、単発の刺激を断続的に与えたときにみられる収縮です。
1回刺激を与えると、筋肉は収縮し、やがて元に戻ります。
その後にまた新たな刺激を与えると、このようなグラフが得られるのです。
単収縮は、刺激を与える間隔をやや長めにした場合にみられる収縮なのですね。
真ん中のグラフで表される収縮は不完全強縮といいます。
図では、ぎざぎざしたグラフで示されていますね。
不完全強縮とは、弛緩の前に刺激を連続的に与えたときにみられる収縮です。
通常、筋肉は収縮すると、やがて元に戻ります。
しかし、筋肉が弛緩し終わる前に次の刺激を連続的に与えると、このようなグラフが得られるのです。
不完全強縮は、収縮と不完全な弛緩が連続的に起こっている収縮なのですね。
一番右のグラフで表される収縮は完全強縮といいます。
図では、ぎざぎざのないグラフで示されていますね。
完全強縮とは、非常に短い間隔の刺激を連続的に与えたときにみられる収縮です。
筋肉は、最大まで収縮すると、続けて弛緩を始めようとします。
しかし、弛緩を始める余地もなく次の刺激を連続的に与えると、このようなグラフが得られるのです。
この場合、筋肉は弛緩する暇がないので、どんどん収縮していきます。
完全強縮は、弛緩がみられず収縮し続けることが特徴です。
与える刺激の間隔やタイミングを変えることで、3種類の収縮がみられるのですね。
複数の収縮を観察することができるキモグラフの特徴をおさえましょう。
筋肉の収縮曲線のうち、キモグラフについて見ていきましょう。