高校生物
5分でわかる!発電器官
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この動画の要点まとめ
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発電器官
これでわかる!
ポイントの解説授業
発電器官:電気を発して外敵や獲物を認識
まずは、電気を発する発電器官です。
発電器官は、ウナギやシビレエイなどの一部の生物に備わっている効果器です。
これらの生物は、外敵や獲物を認識すると、脳から発電器官へ指令を出して、電気を発します。
シビレエイを例にして発電器官を確認しましょう。次の図を見てください。
中央に、シビレエイの断面図が描かれています。
シビレエイは頭部の左右に発電器官を持っているのですね。
発電器官を詳しく見ると、六角形の発電細胞が規則正しく並んでいることが特徴です。
一番右の図は、発電細胞の集まりを斜め上から見た様子です。
平べったい形をした発電細胞が縦に積み重なり、多数の神経がつながっていることが分かりますね。
これらが集合することで発電器官はできているのです。
シビレエイは、外敵や獲物を認識すると、脳から神経を通じて発電器官へ指令を出して、発電細胞で発電します。
発電細胞は1個につき約150mVの電圧を生じます。
1個の発電細胞が発する電圧は小さいですが、発電細胞は直列に並んでおり、各細胞に生じた電圧が合わさるため、結果的にかなり大きい電圧が生じるのです。
このようにして生じた電圧は、外敵の撃退や獲物の確保に使われます。
次では、発電器官以外のさまざまな効果器に注目します。
今回は、筋肉以外のさまざまな効果器について見ていきましょう。