高校生物
5分でわかる!色素胞
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色素胞
これでわかる!
ポイントの解説授業
色素胞:色素を移動させて体色変化させる
色素胞は、メダカやタコなどの一部の生物に備わっている効果器です。
これらの生物が体色を変化させる目的は、擬態や威嚇、雌の誘因などです。
色素胞による体色の変化は、周囲と同化して敵に見つかりにくくしたり、同種の生物同士で争うときに相手を威嚇したり、雌を誘因をしたりするなど、さまざまな役割を果たします。
擬態に色素胞を利用するメダカを例にしましょう。
メダカは、体の表面をおおうウロコに多数の色素胞を持っています。
次の図を見てください。これは色素胞の拡大図です。
色素胞には、色の付いた色素が多数含まれています。
色素が色素胞の中を移動することによって、色素胞全体の色が変化するのです。
メダカが明所へ移動すると、色素胞の中の色素は中央に集中します。
すると、1個1個の色素が重なって、色がついて見える面積が減り、体色が明化するのです。
一方、メダカが暗所へ移動すると、色素胞の中の色素は全体に分散します。
すると、色がついて見える面積が増え、体色が暗化するのです。
このように、メダカの体色は、色素胞の中の色素が集中したり分散したりすることで変化しています。
このようにすることで、明所でも暗所でも外敵に見つかりにくくしているのです。
色素胞の特徴についておさえましょう。
体色変化に関わる色素胞について見ていきましょう。