高校生物
5分で解ける!動物生理(テスト2、第3問)に関する問題
- 問題
- 問題
- 問題
この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
明るく見える明帯と暗く見える暗帯
図で、Aの領域は細い繊維であるアクチンフィラメントが占める部分です。
一方、Bの領域は太い繊維であるミオシンフィラメントが占める部分です。
すると、筋原繊維に光を当てた場合、それぞれの領域の見え方に違いが見られます。
Aの領域は、光をよく透過するため明るく見えます。
一方、Bの領域は、光をあまり透過しないため暗く見えるのです。
このような違いから、Aの領域を明帯、Bの領域を暗帯といいます。
キモグラフでみる単収縮・不完全強縮・完全強縮
キモグラフは、筋肉の収縮を観察する装置にてドラムの回転速度を下げることで得られるグラフです。
ドラムの回転速度を下げると、複数の収縮の様子を観察しやすいという特徴がありました。
観察装置の筋肉にはペンがついており、筋肉が収縮するとペン先が上がってグラフも上方向へ移動します。
一方、筋肉が弛緩するとペン先が下がってグラフも下方向へ移動します。
アのグラフは、収縮した筋肉が一度完全に弛緩してから、再び収縮が起こっています。
単発の収縮が2回起こっているのですね。
このような収縮を単収縮といいます。
イのグラフは、収縮した筋肉が完全に弛緩する前に新しい刺激が与えられて収縮が起こる、ということが繰り返されています。
筋肉が完全に弛緩する前に刺激が連続的に与えられて多数の収縮が起こっているのですね。
このような収縮を不完全強縮といいます。
ウのグラフは、最初の収縮が始まってから1度も弛緩することなく収縮し続けています。
筋肉が弛緩を始める余地もなく刺激が連続的に与えられて収縮し続けているのですね。
このような収縮を完全強縮といいます。
与える刺激の間隔やタイミングを変えることで、3種類の収縮がみられるのですね。
複数の収縮を観察することができるキモグラフの特徴をおさえましょう。
筋節とは、筋繊維に含まれる筋原繊維の中の、Z膜とZ膜の間に位置するユニットです。
筋原繊維を構成するものには、Z膜だけでなく、アクチンフィラメントやミオシンフィラメントなどのタンパク質もありました。