高校生物
5分でわかる!条件反射
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の要点まとめ
ポイント
条件反射
これでわかる!
ポイントの解説授業
古典的条件づけ:条件刺激と無条件刺激をくり返す
条件反射について、パブロフが行った実験で確認しましょう。
次の図を見てください。
これは、パブロフが用いた実験装置です。
犬が色々な装置に囲まれていますね。
パブロフはこの犬に対して条件刺激と無条件刺激という2種類の刺激を与えて、唾液分泌という反射が起こる様子を観察しました。
条件刺激とは、反射とは関係のない刺激です。
この実験では、ベルを鳴らすことが条件刺激です。
無条件刺激とは、学習を必要とせず無条件に反射を引き起こす刺激です。
この実験では、エサを与えることが無条件刺激です。
パブロフは、ベルを鳴らすことと犬にエサを与えることを、同時に何度も行いました。
このように、条件刺激と無条件刺激をくり返し与えることを古典的条件づけといいます。
条件反射:条件刺激によって特定の反射が発現
通常、犬はエサを与えられると唾液を分泌します。
ベルの音を聞いただけで唾液を分泌することはありませんよね。
しかし、古典的条件づけを行うことによって不思議な現象が起こるのです。
犬はベルが鳴ると必ずエサが与えられるのだと学習していきます。
するとやがて、ベルの音を聞いただけで唾液が分泌されるようになるのです。
このように、条件刺激によって特定の反射が生じることを条件反射といいます。
パブロフの実験では、ベルを鳴らすという条件刺激によって、犬の唾液分泌という特定の反射が生じたのですね。
本来は、ベルの音と唾液分泌には全然関係がありません。
しかし、古典的条件づけによって、ベルの音を聞くと唾液を分泌するという条件反射が成立したのです。
条件反射は、生来備わっている行動ではありません。
古典的条件づけを経験し、学習に基づいて発現する習得的行動なのです。
条件反射についておさえましょう。
条件づけに基づく反応のうち、条件反射ついて見ていきましょう。