高校生物
5分で解ける!動物生理(テスト3、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
イトヨの求愛ダンスの鍵刺激は腹の膨らみ
雄のイトヨの求愛ダンスの鍵刺激は雌の腹の膨らみです。
雌ならどの個体に対しても求愛ダンスをするわけではないのですね。
慣れ:複数回の刺激で反応を起こさなくなる
生物の特定の箇所に適度な刺激を複数回与えると、次第に反応が鈍くなります。
与えられる刺激が生命の危機には至らないことを学習すると、反応が鈍化していくのです。
この現象を慣れといいます。
ちなみに、生物の特定の箇所に生命の危険を感じるほどの強刺激を何度も与えると、やがて弱刺激にも大きい反応を示すようになります。
この現象は鋭敏化と呼ばれました。あわせて覚えましょう。
条件反射:条件刺激によって特定の反射が発現
パブロフの犬の実験を思い出しましょう。
本来は、ベルの音によって犬の唾液分泌が引き起こされることはありません。
唾液分泌を引き起こすのは、エサが与えられたときです。
しかしある条件づけを行うと、全く関係のない刺激に対して唾液分泌を引き起こすようになります。
このような反射を条件反射といいます。
パブロフの実験では、唾液分泌と関係のない刺激と、唾液分泌を引き起こす刺激が同時に何度も与えられました。
唾液分泌と関係のない刺激はベルを鳴らすことです。
このような刺激を条件刺激といいます。
唾液分泌を引き起こす刺激はエサを与えることです。
このような刺激を無条件刺激といいます。
条件刺激と無条件刺激をくり返し与えると、やがて条件刺激によって特定の反射が生じるようになります。
パブロフの実験では、ベルを鳴らすだけで、犬が唾液を分泌するようになりました。
このように、条件刺激と無条件刺激をくり返し与える条件づけを古典的条件づけといいます。
条件反射とセットで覚えましょう。
イトヨという魚の雄は、雌に対して求愛ダンスをして繁殖行動を開始します。
求愛ダンスは、雄のイトヨに生来備わっている生得的行動です。
生得的行動は、鍵刺激という特定の刺激によって引き起こされることが特徴でした。