高校生物
5分で解ける!動物生理(テスト3、第3問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
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演習3
解説
これでわかる!
問題の解説授業
刷込み:生後早くに起こる学習
実験1で、カモの雛はふ化後15時間暗室にいて、何も刺激を与えられていません。
そして、初めて見た動くものがパトカーのラジコンでした。
カモのような鳥類全般は、初めて見た動くものに対して愛着を示し、追従する性質があるのです。
このように生後早くに追従行動を成立させるような学習を刷込みといいます。
刷込みはいつでも成立するわけではありません。
刷込みの成立・不成立が決まる時期は臨界期と呼ばれます。
臨界期を過ぎると、刷込みが成立する割合は0%になるのです。
一方で、刷込みは生後早い時期であるほど成立する割合が高いとも限りません。
生物によって、刷込みの成立する割合が最も高くなる時間帯は異なるのです。
刷込みによる行動は成立後変更されにくい
刷込みによって成立した行動は変更されにくいという特徴がありました。
実験1で、カモの雛はパトカーのラジコンを追従する刷込みが成立しています。
そのため、実際の親が目の前にいたとしても、パトカーのラジコンのほうを追従するのです。
刷込みの特徴をおさえましょう。
カモの雛にとってパトカーのラジコンは親ではないですよね。
なのに、なぜカモの雛はパトカーのラジコンを追従するようになるのでしょうか?