高校生物
5分でわかる!森林の物質収支
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この動画の要点まとめ
ポイント
森林の物質収支
これでわかる!
ポイントの解説授業
森林は極相に向かう
上のグラフと写真を見てください。
幼齢林とは、できて間もない森林のことです。
また、グラフは、森林の物質収支を時間を追って観察したものです。
縦軸は有機物の相対値を、 横軸は時間(林齢) を示しています。
グラフをみると、総生産量ははじめに一気に増加しています。
葉の呼吸量のグラフも同じ形をしていますね。
これは、葉の増加に伴って総生産量が増加していることを意味します。
幼齢林では、総生産量が呼吸量を上回るため、純生産量が大きくなり、森林が成長します。
すると、葉以外の枝や幹が成長し現存量が増え、総呼吸量も増加します。
しかし、葉の増加には限度があるため、やがて総生産量は横ばいになります。
よって、総生産量から呼吸量を除いた値である純生産量は次第に小さくなります。
さらに、枯死量の増加も加わり、成長量は0に近づいていくのです。
時間が経つと森林は老齢林となります。
そして、成長量が0になると、現存量が変化せず安定します。
この状態を極相といいます。
森林が極相に達するまでの経時的な変化を説明できるようにしましょう。
森林の物質収支の変化を経時的にみていきましょう。