高校生物
5分で解ける!生態(テスト1、第1問)に関する問題
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この動画の問題と解説
問題
一緒に解いてみよう
演習1
解説
これでわかる!
問題の解説授業
生物多様性は3種類
遺伝子多様性が増加すると、一種類だった個体群から複数種の個体群が生じます。
このようにして形成される多様性を種多様性といいます。
遺伝子多様性と種多様性が増すと、生態系多様性が増すことも覚えておきましょう。
中規模・一定頻度の攪乱が生物多様性を大きくする
台風という攪乱を受けるサンゴ礁を例に考えましょう。
攪乱とは、生態系を破壊して、その維持に影響を与えるものです。
また、攪乱には生態系の破壊だけでなく、生物多様性を増す役割もありました。
大規模攪乱が起こると、サンゴ礁は死滅してしまい、種多様性は増えません。
一方で、小規模攪乱が起こると、最初はサンゴの数が増えますが、競争に強い種のみが生き残るため、やはり種多様性は増えません。
そのため、中規模・一定頻度の攪乱が、生物の多様性を大きくするのです。
この説を中規模攪乱説といいます。
個体数の減少がさらなる個体数の減少を引き起こす
ある個体群が分断され、孤立すると、個体数の少ない局所個体群が生じます。
局所個体群のなかでは、近親交配が起こり、近交弱勢が起きます。
その結果、さらに個体数の減少を招きます。
このように、絶滅を加速させる現象を絶滅の渦といいます。
エネルギーは循環しない!
有機物は、生態系内を循環しています。
一方、エネルギーは生物間を移動しますが、循環しませんでした。
循環しないエネルギーはどこへいくか覚えていますか?
熱エネルギーとして、生態系外へ放出されるのでしたね。
よって、答えは熱エネルギーです。
生物多様性には3種類ありました。
そのうちの一つが遺伝子の多様性でしたね。