地球が誕生してから、ある程度の大きさの生物が出現するまでの期間を先カンブリア時代といいます。
最初の生物は約36億年前に出現しました。
そこから、当時の環境に適した生物が次々と出現します。

例えば、約30億年前には、シアノバクテリアという生物が出現しました。

シアノバクテリアの特徴は、光エネルギーを利用して、水と二酸化炭素から酸素と有機物を合成することです。
こうして、初めて生物由来の酸素が産生されるようになりました。

左は、シアノバクテリアの働きによって形成されたストロマトライトという岩石。
右は、シアノバクテリアが放出した酸素によって酸化した鉄が積み重なった縞状鉄鉱層という地層です。

かつては、地球に酸素がなかったため、生物は酸素以外のものを利用して、水から有機物を合成していました。
しかし、次第に酸素を利用する生物が出現していきます。

今回は、生物の細胞が複雑になっていくようすを見ていきましょう。