高校生物
5分でわかる!真核生物
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真核生物
これでわかる!
ポイントの解説授業
原核細胞に生物が住みつく⇒真核生物に進化
最初の生物は、はっきりした核膜をもたない原核細胞をもつ原核生物でした。
しかし、この原核生物に変化が起こります。
ある時期から、原核生物に、好気性細菌が住みつき始めました。
好気性細菌とは、約20億年前に出現した細菌で、酸素を取り入れて呼吸をすることが特徴です。
このように、複数の生物が相互関係をもちながらともに生きることを共生といいます。
原核生物に共生した好気性細菌は、やがてミトコンドリアになりました。
ミトコンドリアは、細胞の呼吸を担当する小器官です。
こうしてできた細胞は、動物細胞とよばれます。
原核生物の中には、好気性細菌だけでなく、シアノバクテリアも住みつき始めたものがいました。
シアノバクテリアとは、約30億年前に出現した細菌で、光合成をすることが特徴です。
原核生物に共生したシアノバクテリアは、やがて葉緑体になりました。
葉緑体は、細胞の光合成を担当する小器官です。
こうしてできた細胞は、植物細胞とよばれます。
原核生物と好気性細菌が共生した結果できたのが動物細胞です。
そして、原核細胞と好気性細菌とシアノバクテリアが共生した結果できたのが植物細胞です。
このような考え方は共生説とよばれ、アメリカの生物学者マーグリスによって提唱されました。
動物細胞や植物細胞をもつ生物は真核生物とよばれます。
真核生物は、約20億年前に出現したと考えられています。
生物が進化して複雑になっていくということは、その細胞の構造が複雑になっていくということです。
その過程を見ていきましょう。