高校生物
5分で解ける!先カンブリア時代②に関する問題
- ポイント
- ポイント
- ポイント
- 練習
この動画の問題と解説
練習
一緒に解いてみよう
解説
これでわかる!
練習の解説授業
原核生物からエディアカラ生物群までの流れをおさえよう
しかし、約20億年前に、原核生物に好気性細菌が住みつき始めたことで、変化が起こりました。
好気性細菌が細胞の小器官となって、動物細胞ができたのです。
好気性細菌は、酸素を呼吸に利用する細菌です。
そして好気性細菌は、ミトコンドリアという、細胞の呼吸を担う小器官になりました。
共生説によると、原核生物に住みついた細菌は好気性細菌だけではありません。
一部の原核生物には、好気性細菌に加えてシアノバクテリアも住みつき始め、やがて植物細胞ができたのです。
シアノバクテリアは、光合成を行う細菌です。
そしてシアノバクテリアは、葉緑体という、細胞の光合成を担う小器官になりました。
ミトコンドリアをもつ動物細胞や、葉緑体をもつ植物細胞は、約20億年前に出現しました。
これは、好気性細菌の出現時期と同じです。
動物細胞や植物細胞といった真核細胞は、やがて複製と接着をくり返し、約10億年前に多細胞生物になりました。
その後、約6億年前になると、多様な生物が出現するようになります。
これらの生物は、軟らかくて扁平なからだを持つことが特徴でした。
このような生物群を、エディアカラ生物群といいます。
原核生物からエディアカラ生物群までの流れをしっかりおさえましょう。
共生説とは、原核生物に細菌が住みついたことで、細菌がやがてその生物の小器官になったとする説です。
かつての生物はすべて原核生物でした。