高校生物
5分でわかる!類人猿→猿人
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この動画の要点まとめ
ポイント
類人猿→猿人
これでわかる!
ポイントの解説授業
類人猿と猿人の違いをおさえよう
最古の人類は、約700万年前に出現したと考えられるサヘラントロプス・チャデンシスです。
この化石は、アフリカのチャドにある地層から発見されました。
また、アフリカの約400万年前の地層からは、アウストラロピテクスと総称される猿人類の化石がたくさん見つかっています。
オランウータンやチンパンジーのような類人猿と、ヒト科につながるアウストラロピテクスのような猿人類には、どのような違いがあるのでしょうか。
まず、類人猿の背中は湾曲していますが、ヒト科の背中は垂直で、直立二足歩行をすることができます。
また、類人猿は、前肢が長く、後肢が短いですが、ヒト科は、前肢(腕)が短く、後肢(足)が長くなっています。
他の特徴も見ていきましょう。
類人猿は、背骨が弓状なの対し、ヒト科は、背骨がS字状になっていて、土踏まずがあります。
これは、直立二足歩行に伴う衝撃をやわらげるための構造です。
また、類人猿の骨盤は縦長なのに対し、ヒト科の骨盤は横広になっています。
大後頭孔というのは、頭骨と脊柱をつなぐ位置を示す場所です。
類人猿は、大後頭孔が頭骨の斜め後ろ方向にありますが、ヒト科は頭骨の真下にあります。
ヒト科は類人猿と比べて脳の容量も大きく重いのですが、頭骨が脊柱の真上に位置することで、大きな頭を支えられるのです。
類人猿と猿人(ヒト科)の特徴の違いをおさえましょう。
私たちヒトは、食虫目から原猿類、真猿類、類人猿を経て進化しました。
今回は、類人猿から猿人に進化するようすに注目します。